■くつろぎの空間がソファーなのか、横たわることでリラックスできるのか? ■乳児などのおむつ替えの場所の確保(孫なども含めて) ■来客の宿泊スペースの確保はできているか? ■将来、二世帯住宅の可能性はないか?(本人たちも含めて) ■ベッドの生活に慣れているか? ■一日の生活の中で不便はないか?(TVゲーム・トランプ・多人数の来客・趣味の空間等) ■精神的な落着きが洋室で満足できるか? ■ふとんを無くすことができるか? これまでにすまいの大きさの制約により和室を作る分LDKを大きくとらざるを得なかったすまいでは、ほとんどが来客の少なさを理由に挙げる。日本ではかつては来客スペースを中心にすまいを考えてきたが、文化住宅では応接間に変化し、いつしかその来客スペースを無くしてしまった。その必要性のないライフスタイルがたくさんの社会問題を引き起こしているのではないだろうか。 今でも農家の住宅では、たくさんの来客があり、土間で接客したりすまいの中心であるたたみの間で子供たちが成長している。たくさんの話題を幼い頃から耳にし、子供の成長を家族だけでなく地域の社会と密接に関わりあうのがすまいの本来の姿なのである。来客が多いことがその家の繁栄なのである。 洋風住宅への憧れはこれからも更に増えていくであろうが、和室のやたたみの空間の必要性を建てる前に考えていくことがすまいづくりのポイントである。