先日、セコムの人から、泥棒さんが入りにくい住宅について話しを伺いました。 さすがに専門家だけあって建築家とは違った視点で住宅を見ています。私のような建築家は、デザインや耐久性、通風、光、開放性などなど主に居住性から住宅を見ているのですが、SECOMさんはちょっと違う視点から住宅を見ているようです。 ところで、泥棒が入りにくい住宅はどんな住宅だと思いますか? 頑丈な施錠、大きなガラス窓が無い、敷地に死角が無い、SECOMに入っている等々、いろんな要素がありますが・・・・・・これがなんと、一番の対策はご近所と仲良くしている事だそうです。それが最も低コストで、最も効果的な泥棒対策になっているのだそうです。 泥棒さんの行動パターンは、何度か下見をして侵入しやすい場所をチェックして、留守なのを確認した上でお仕事を実行する・・・。セールスマンを装って、夕方から夜にかけてが最も多いらしいのです。 ご近所さんと仲良くしていると、例えば、長期旅行に出かける時、「2・3日旅行で沖縄に言ってきますので、なにかあったらよろしくお願いします」とひとこと声をかけておけば、お隣さんは気に留めてくれます。怪しいセールスマン(泥棒)が呼び鈴を鳴らして(留守を確認して)いれば、「○△さんに何か御用ですか?」と声をかければ犯行が未然に防げるという訳です。泥棒さんは見られていたり、声をかけられたりするのが苦手なようで、つまりご近所さんは監視カメラの役割をしてくれるという訳です。確かにそう考えると、昔、鍵をかけずに出かけられたのは御近所さんに対して安心していたからでしょう。昔の町内会では見知らぬ人がいたらそれだけで目立つから犯行が未然に防げた、と言う訳です。