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建築家トップ > コラム > 第13回 疲れを癒すお風呂 > コートハウスでの実践

第13回 疲れを癒すお風呂
・・・コートハウスでの実践・・・
木口 盛世  一級建築士事務所 KYMプロデュース

「窓を大きく開けたい。掃出しで外に出たい、実際にその行為はしなくても。」風呂場の空間としての外部空間の取込みは、より魅力的にする手法ですし、心身をリラックスさせる効果があるといえます。都市の住宅でそれ行うには、プライバシーを確保しつつ限られた敷地の中で住宅としての他のファクターを侵さずまとめるには設計上の工夫が必要です。

日本人は古くから「銭湯」という場所に慣れ親しんできました。(最近では一部「スーパー銭湯」としてアミューズメント化しておりますが。)その考え方の原点と言われているのが、「湯殿という極楽」であり、入口のファサードも社の様になっていました。入口のこちらと、あちらでは世界が違うそうです。あるアニメ映画にもあったように神様達もやってくる場所なのでしょう。そして、中に入りアイストップのごとく在るのが富士山の絵です。果てしなく、空が続くかの如く。この様なダイナミックな構成は、ある程度大きな空間を要しますが、その精神は個人住宅の設計に於いても見習うべきところがあると思います。


一つの実例:とかく居間は南向き、キッチンは明るく等として風呂場の位置は、方位的にもあまり良い位置にならない事があります。今回は住宅全体を「コートハウス」としてまとめ、浴室の位置は2階の南側にしました。窓の位置は、中庭の「パティオ」の吹抜けに面して設置し、バスコートバルコニーも設置し、外に出られるようにしました。外部空間の構成要素として建物の中庭に面しての外壁の表情があります。表情のある板目が当初イメージにありました。準防火地域ということもあり、木を張る訳にはいきませんので木目模様のメーカー製防火サイディングとなりましたが、テーマに準じるといえます。その他の機能面としても、洗濯物が容易に干せるということもありますが、掃出し窓を開け放しでも入浴中のプライバシーが保てることです。(1階に中庭「パティオ」に面して居間とダイニングキッチンがあります。そして、屋根は無く、その上は果てしなく空です。)

各居室から離れた位置にある浴室は家族それぞれの生活時間帯が違うという場合には、音が伝わりにくく、気兼ね無く入浴ができるというメリットもあります。

 
 
一級建築士事務所 KYMプロデュース http://www.geocities.jp/kymkiguchi/
 
 
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