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原体験−子どもらに伝えるべき事。現代住宅や即物的な商業建築等による町並みは育つ環境として子ども達にどれほどの豊かさを与えているだろうか?加えてバーチャルゲーム等に依る希薄な人、物、自然との関わり。これで良い筈は無い。幼児期の原体験の場としての園舎建築はどうあるべきか? 健康で豊かな情操を育む場ー 古来、日本人は豊かな自然と上手く関わり生活を豊かにする知恵を獲得していた。古民家もそうである。そこに感じる豊かさや懐かしさは母の胎内の居心地の良さ、懐の深さに通じる。自然の移ろいと一体化し子どもらの生活をおおらかに受け入れる母の様な園舎を創ろう。この園舎は周辺住宅地の連続として切妻屋根を持つ小さな家の集合(村)としながらも古民家の空間構成を土台にしている。どま,縁側,ホール,ステージ,デッキ、庭・・・・・ボリューム,レベル,明暗に抑揚をもたせたそれらの空間の重層や回遊性,可変性が期待感・高揚感を伴った活発なアクティビティ,発見,居心地の良さを生み出す事を期待しています。 |