急な傾斜地の中腹に建つ、夫婦二人のための住居です。
内包する機能に応じた『箱』を動線に従って組み合わせ積み上げながら、アプローチ方向から見て特に陰影が際だつ彫りの深い造形となるよう整えました。仕上げとして、開口部の形状と内外の照明を慎重に検討しました。全ては深夜帰宅する主を暖かく、そして美しく迎えるためです。崖に面した3つのデッキは内部空間を外部の景観へと拡張する装置として設けられました。さらに屋上のデッキは、家族構成の変化に対応することを前提に造られています。
1.前面道路(北側)からの夕景です。
2.ホールの壁面収納(画面左)は、扉面がフラットで壁面とぴったり揃っているため空間に完全にとけ込んでいます。
3.LDKからはデッキ越しに崖下の雄大な景観が見渡せます。内部と外部が視覚的に連続した開放的なインテリアです。
4.デッキからみたLDKの夕景です。
5.屋上のデッキは背後をアール形状の壁に囲われているので、景観を楽しみながら心おきなく日光浴ができます。屋上は将来屋根を掛けて室内として利用することもできます。
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