京都は一乗寺、曼殊院のほど近くにこの住宅は存在します。
古くなったお宅を建替える計画からスタートしました。
駐車場は完全インナーガレージ(2台分)。
建蔽率や容積率の厳しい地域であること。高さ制限(日影規制)の厳しい地域であること。そういった外的規制に屈すること
なく、ご要望を埋め込んでいった住宅でもあります。
周辺には多くの/古くからの民家が建ち並ぶ地域。
周囲には蔵を有するお宅も多く存在していました。
今回は、その蔵そのものをモチーフとするのではなく、失われ
つつある風景へのオマージュとして、蔵という伝統建築が持つ
色合い/配色を用いました。
外観は、道路面からはほぼ閉じられたカタチとなっていますが、
これは北面であることが主な理由です。
そうして得られたシルエットは、決して時代に流されることの
ないシンプルな強さを持ったものとなっています。 |