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実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

図面はを描かずガウディの頭の中に
模型だけで建設を進めるサグラダ・ファミリア教会

ガウディは、セサール・マルティネールとの会話で「地中海の美」について、「オブジェを見るための完璧な光の角度は45度であるが、北部や熱帯地区にはその光が無い」と述べている。

これは地域における日照時間とその角度の話である。
さらにオブジェを見る場合に、光の入射角度を設定する事で立体感をもたらす方法をガウディは建築に適応したのである。つまり写真撮影の時に被写体がより立体的に見える為の光の入り方を示唆している。
確かにガウディはこの頃、人体モデルや模型の写真等を撮っている。
被写体が鮮明に見えるための光の入射角は45度で、被写体に少なくもなく多くもない適度な影をつける事で立体感を持たせるのだろう。
その意味で光の角度はやはり順光より半順光が望ましいということになる。
恐らく写真撮影現場に立ち会ったガウディの経験から、この光とオブジェの関係を知り、それがステンド・グラスにまで応用される事になったのだろうか。

とすれば、当時としてはまだ一般的ではなかった写真技術を、建築に利用したという事もいえる。

その視点もまた自然を駆使したオリジナリティーであり、彼の言葉に「オリジナル指向で迷ってはならない。 人々が既に作ったものを了解すべきで、それをしなければ大変な間違いを犯す。 その為にも過去の教育を疎かにしてはならないのである」とセサール・マルティネールの会話の中に残している。

コロニア・グエル地下聖堂に関する資料は、ほとんど内戦で消失したとされているが、E・カサネージャス(E. Casanelles)は、1908年から1916年の間の建設データーがあるサンタ・コロマ教会の古文書資料のファイルを参考にし, 1965年に「ガウディのニュービジョン」をバルセロナで執筆している。他にはダリが1965年9月26日に、グエル公園で講演会をしている。その文がジョワン・バセゴダ博士によってバルセロナ・ガウディ・クラブから紹介されている。
その中で「ガウディは、ある日、サグラダ・ファミリア教会の建設は模型だけで建設し、図面に関しては頭の中にある」とまでダリに云っているということからも、ガウディは図面に頼らず模型をベースに建設していた事を裏付けている。
しかし、コロニア・グエル地下聖堂で模型実験に10年費やし、少なくとも4種類以上のデッサンを確認できる。さらに当時の現場での写真から他にもデッサンが在った様子は伺えるのだが画像は鮮明ではない。
図面らしいものと云えば、ガウディの右腕としていたフランシス・コベンレゲールによる1910年に発表されたコロニア・グエルの配置図程度しか存在しない。
他に1975年にイシド・プーチ・ボアダによって50分の1で描かれた平面図があるのみだ。

一方、マタマラは、コロニア・グエルで何度か仕事をして、ガウディがサンタ・コロマに到着すると直接現場を検査し、その後模型の進行を見ていた。その為に大工ホワン・ムンネ(Juan Mune)棟梁が同伴して、この複雑な模型を正確に表現するために二人の助手をつけた。前述の彫刻家・模型職人ベルトランの替わりとなった。

   
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