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実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

田園都市のモデルはイタリアかイギリスか?

2001年、フィンカ・グエルに、まだガウディ研究室があった。私は毎日のように出入りしてガウディ建築に関わる資料に目を通していた。その秋に玄孫のカルメン・グエルさんが娘を連れて研究室にやってきた。話によると娘の学校課題のための調べものをしているということであった。カルメさんは2000年に「グエルとガウディ」を執筆した人でもあり、歴史家でもある。その彼女によればエウセビオ・グエルの奥さんは「市街地のグエル邸はお化け屋敷の様に広い」と言っていたという。そんなこともあってか、グエル邸に住みはじめてから15年も建つか経たないうちにグエル公園に引っ越しをすることになった。つまり住宅としては不向きな作りということになるのだろうか。

ガウディは住宅として計画したはずなので、実際に住んでみると住み心地に問題があったということになる。これはガウディの建築計画としては問題である。人々の日常生活はそんな贅沢三昧な趣向の生活環境ではないこともこの話で裏付けているような気もする。家庭の主婦として日常の生活空間というのは、明るくしかも空気が良いのにはこしたことはないはずだ。子供達にとってもその方が理想的な環境である。しかしそのような環境はこのグエル邸ではえられなかったということで、ついにはグエル公園に引っ越しをしたという推測はあってもおかしくはない。とは言え芸術的な建築作品としては立派な一級品である。
グエル邸はこの数年間修復がつづいていた。現在ではバルセロナ県庁が所有管理しているが、ようやくこの5月26日からオープンすることが新聞報道にあった。

さてグエル公園の計画では、自然の空気を沢山吸うことができておまけに街の眺望まで楽しむ事ができる。その計画が始まると同時に土地の検証をすることで、化石が発掘された洞窟も数カ所みつかった。私が実測していた頃、確かに敷地の最南端にある十字架への道といわれる「ゴルゴダの丘」という演出の見晴し台の傍にも洞窟があった。今ではその洞窟は塞がれている。その調査も本格的に専門家を派遣し進められ、見つかった化石はシウダデラ公園の博物館に保管されている。

ガウディによる住宅地としての理想の追求が、この公園であっとことは考えられる。しかしその計画は未完として公園に変更され、ガウディの住居として利用されることになる。
当時のスペインの地域計画としては、珍しい民間の田園都市計画であった。これはグエルの海外での体験を生かしての提案であることが、カルメン・グエルの本からも読み取れる。その中でカルメンは、「グエルの母はイタリアのへノバ出身で、夏休みにはよく息子のグエルと一緒にジェノバに旅行していた」と綴っている。「そんなグエルの幼い時の経験がグエル公園における田園都市計画」に至ったと説明している。

しかし、一方ではイギリスの田園都市計画を模倣していたということが定説になっていた。しかも塀には英語でPark Guellと書かれているのがその裏付けとされている。
     
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