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  建築家トップ > バルセロナ便り > 第157回
実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

田園都市計画が突然公園へ

ガウディはモンセラー山のベネディクト派修道院へ登る途中で見られる、三角形状の岩場の穴に鐘をぶら下げる事を考えていた。
第一玄義の上部に20mのモザイクによるカタルニアの紋章を置くべきであり、モニストロールからも観ることができる穴にカタルニアの全ての地を銘記した記念の鐘を釣り下げ、一日に三度の鐘を鳴らす。更に<<鉄の土台>>で(聖母を記念して)星が飾られた冠を設置するべきである。この冠は展望台にもなる。
第一玄義は棺を祭壇の様に置き、前方(広げた場所)を眺め、陽が登る夜明けにカッコウーの泣き声と共にミサを挙げ、当時のモンセラーでは花畑の香りが漂った。
」とベルゴスとの会話で述べている。
第一玄儀とはキリストの奇跡を表しているところであり、西暦880年にモンセラー山のサンタ・クエーバー(聖なる洞窟)というところで聖母が現れた事から端を発して1696年から1705年に礼拝堂が作られた。 その場所までの参道に1896年から1915年までにキリスト誕生から復活までのシーンを彫刻で演出しているところである。
中でも復活のシーンはガウディが1903年からはじめたデザインとされている。他はドメネック・モンタネールやプーチカダファルクなどによる作品も置かれている。
キリスト復活の彫刻はホセ・リモナによるものだが、設置はホセ・バイヨ・フォントの施工による。
このように優れた建築家に優れた彫刻家、そして腕の良い施工業者によって見事な作品を作っている。
同時にサグラダ・ファミリア教会、コロニアグエル地下聖堂、カサ・バトリョ、グエル公園などの現場もみていたガウディは、重複していた現場管理にさぞネコの手でも借りたい気持ちでいたにちがいない。

ガウディが示している鐘の話に私は興味を持っていた。
これに関しては、ガウディの協力者で彫刻家件模型職人であったホワン・マタマラの一枚のデッサンが記憶にある。
この絵から、現実には相当大きな鐘となる。ところがこの時点ではまだフィンカ・グエルの入口にある兜型の鐘であって、後にガウディが考案したチューブラベルの形にはほど遠い。

その頃グエル公園では地域開発というより田園都市の計画で構築物を計画しながら、建築物のあり方をガウディは幾何学的に計画していた。そのなかでこの公園に鐘を取り入れる事を考えたのだろうかとも思った。実際には、1915年のサグラダ・ファミリア教会におけるチューブラベルの計画ではグエル公園で聞けるような音響効果を考えていたことから、グエル公園での鐘の必要性はなくなる。
公園内の田園都市は、豪華絢爛な住宅というより機能的でシンプルな建築を計画しようとしていたことを構築物計画から伺う事ができた。中でも中央入口の2軒のパビリオンは確かに新たな施工技術を開発し、色と形から芸術性を臭わせるが、さらに幾何学をもって計画するというのはまさに建築の合理性を高める一躍を担っている。

本来であればこのスタイルで60戸の分譲住宅も考えてもおかしくはない。ところが、オーナーであったグエルが分譲宅地から単なる公園に変更することでガウディが計画していた「分譲住宅計画」は水にながれる。
     
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