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実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

インカの遺跡の実測から、インカ人の身長を割り出した

ガウディは感性の価値について“我々は鋭い完成度を持っているが巧妙さと良い知識に欠けている。そして作品の感性による価値は人生の僅かな苦労にある。”としている。

日干し煉瓦と言えば, イラクのメソポタミア文明時代の日干し煉瓦を始め、中国文明もしかり、他にメキシコのマヤ文明やペルーのインカ文明にもその日干し煉瓦が見られる。 これは偶然にしては面白い現象だが、日干し煉瓦は、東洋で発達していたことがそれから洞察できる。アジアからアメリカに流れたアジア人種がインディオとなり南米にまで至ると言えるのだろう。
その中で、ペルーの首都リマでの紀元前200年のパチャカ・マックの日干し煉瓦を想い出す。私は2003年10月、ペルーでのガウディ講演会に招待されて出席した。滞在中には遺跡見学を企画してくれて、主な遺跡を見学した。
そこでいつもの癖がまた出て、その遺跡の日干し煉瓦を計ってみる。するとサイズは様々ではあるが36cmx50cmx18cm、18cmx36cmx8cmの寸法が多かった。もう一つ、ウワカ・プックジャナ(というリマ市内にあるインカ遺跡)の日干し煉瓦も計ってみると17cmx15cmx6cmと正方形に近いサイズを利用していた。
他では、階段の蹴上げ16cm前後、建物としての壁の高さ2.14mと低いことから、およそ当時のインカ人の体型も想定できるのではと思った。ガウディが身長1.7mで階段の蹴上は身長の11%が蹴上としていることから、それと同じようにインカの人々は1.6mとして推定できる。そう思ってその寸法について、私を案内してくれた博物館のディレクターに説明した。
すると彼等は驚いて私を博物館に案内してくれた。そこには当時のインカの人々の原寸模型としてのマネキンがあった。
なんとそれが1.6mであったのだ。
つまり私の実測による推理も民俗学や考古学分野でも役に立てそうな気がしてきた。

インカの遺跡の実測から、インカ人の身長を割り出した
さて実測と言う私の特技でさらにガウディの建築実測は続く。

話しが少しガウディ・ラインから脱線してしまったが、フィンカ・グエルで利用されている伝統的な構造、施工方法を、歴史的建造物のディテールでも利用している作品として見た場合、どこか伝統の真髄に流れる人間本来もっている物作りへのこだわりが共通するのではないかと直感が働き、そのラインで異文化とも思える極端な例としてインカでの実測体験から比較分析の考察を試みたのである。

さてカタルニア地方で利用されていたタピアールの壁の厚さは、60cmや90cmとなりフィンカ・グエルではその60cmの壁厚を利用している。
実際に利用されている現状では、季節に関わらず、いつも同じような温度を維持することができるのがこの特徴である。ふと数年前に友人の招きで、蔵と仏像の多い街として知られている大分県の街、臼杵を案内して頂いたことを想い出した。
その蔵の一部がパブになっていて内部温度が不思議にこの馬小屋に似ていた感覚を覚えている。

   
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