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建築家トップ > バルセロナ便り > 第297回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

寺田倉庫で体験型作図展を開催

2019年3月27日、東京の天王洲にある寺田倉庫の建築倉庫で私の作図展「ガウディをはかる」が始まる。中身は今まで見たことも聞いたこともないような内容となる展示会である。日本から出たことのない人達で、ガウディという名前と作品をテレビや雑誌でしか見たことのない人達にとっては期待できる展示会となるはずです。スペイン現地でのガウディ作品のオリジナルサイズのシミュレーションを体験できるからです。さらに私が経験してきた現地での実測の一部を皆さんが、それぞれに体験できることになります。そして周囲にはその実測から描いてきた作図、しかも原画も展示されます。作品の一部は、さらに拡大されその詳細がどのように描かいているのかも観察できるようになっています。

最近では手描きよりオートキャドで描かれる作図が主流になっている時代です。そこでこの手描きは見る人達にある種のカルチャーショックを与えることと信じております。それは自分が描いた作図であるというより、それぞれの作図を完成させた感動がその作品を通して伝達できると信じているからです。 それらの作図は、数日でできる作図ではないというのも事実です。

サグラダ・ファミリア教会の断面アイソメ図は、縮尺50分の1で作図のサイズは1m x 3mです。その製作期間は5年です。その後に、作図の調査に入ったのがグエル公園です。中でも全体立面図 1.1m x 5.2mの作図は、縮尺100分の1で作業期間は8年の歳月をかけて描きました。
今回はそれらの作図を世界で初めてオリジナル原図展示として、しかも実測によって見られる詳細な観察と発見による事など、その裏にあるガウディの思い、つまりコードがどのように読み取れるかという解説付きです。
しかも見る人達は、原寸大のグエル公園の階段に腰掛けてその前に何が見えているのか、そこで個々の物語が始まるようになっています。
このような体験型の展示会や企画は、私の今までの人生で初めてのことであり、世界的にも初めての試みとなります。
私の願いはビジターの人達もそのわずかな体験から自分達の中に潜んでいる感情や感性を感じていただき、そこで改めて未来に対してどのような対応ができるのかということに気がついてもらえればと思っております。
そんな経験をしていただくだけでも面白いカルチャーショックになるものと信じています。

通常の絵画展ではその説明を読み取るだけとなる事が多いですが、少なくともビジターが作品に触れながら同じような経験をしていただくことでどのような気持ちを抱くのかということも大切です。
人によっては何も感じないという人もいれば、逆に不思議な世界と思う人もいるかと思います。その感性が、次にどのようなリアクションを起こすのでしょうか。そんなシミュレーションができる実験会場というと「エッ」と思うかもしれません。
それでなくても最近はバーチャルの世界に走っている人達にとっては、とてもプリミティーブな経験になるかと思います。でもそれが実は、人間としてさらに自然な自分の成長に期待できるチャンスになるというふうに理解するとどうでしょうか。
実測とはそのように丁寧に時間をかけてじっくりと現場と向き合うという事です。
 

建築倉庫ミュージアム、企画展『ガウディをはかる -GAUDI QUEST-』を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000014158.html

     
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