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建築家トップ > バルセロナ便り > 第302回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

建築における未知なる構造形態について

Gaudí Cuest の展示会期間中に実施した中で細胞学の世界に活躍している木村暁氏という細胞建築学の研究家との対談がとても考えさせられた。

このテーマは、これからの建築の世界、および物質のあり方、構造体の可能性についての検証と感じた。「テンサグリティ」(tensegrity)、生物の世界では常識だろうが建築ではまだこの自然形態の魅力を演出できていないのではないだろうか。物質による各種の構造形態がまだまだ知り尽くされてはいないということなのだろうか。構造の特殊性というのは、素材と形態、地域性によって変わるものなのだろう。そのような視点からするとまだ知られていないことがこの自然界にあることから、それに合わせて構造体も同じことがいえるのだろう。中でもこのテンサグリティについて触れた人はそれほどいないのではないだろうか。

構造家のバックミンスター・フラー(Richard Buckminster Fuller,)はこの理論を提唱しているが、その以前に1920年にはロシアのカール・ロガンソン(Karl Ioganson)がその時代に構造体の模型を発表したとしている。
いずれにして三本の棒を螺旋状にねじり両端を紐で緊結させることで支えられる構造体と表現している。
それに似たような構造体が自然界でも観察されることから、場合によっては発案者のインスピレーションはそのあたりに共通するのかもしれない。私は偶然にもその構造体を卵の内部構造で見られると思っていた。つまり黄身を支えるカラザとの関係が、そのような仕組みによって中空に浮かれされていると思っている。その構造形態は、生命の中で最も重要な部分つまり核を、より安全な構造システムで保護するようになっている。白身と石灰によりトラス状に形成されているドーム型の殻によって保護するという自然形成によるシステムで保護されている。

その卵を人間社会で利用できるような構造空間として拡大することでどのようになるのであろう。
例えばそれを相似的に拡大してみる。例えば1ミリにも満たない殻の断面を0.2mm程度の厚さとして考える。さらに殻のサイズが縦50mm x 横40mmとしてそれを建築サイズにする場合、例えば、卵のサイズが5mx4mとした場合にはすでに100倍のサイズとなることから断面もそれに合わせて100倍とすると20mmの厚さでその卵の殻を支えることになる。鉄板やガラスではその厚さであると重くて大変だがラシージャというカタルニア伝統的レンガは15mmの厚さがあるのでこのサイズで組み立てることができることになる。とすれば同じような環境でその卵の空間シミュレーションができるだろう。
そこでレンガによる立体トラスをこの20mm内に再現することは難しいとは思うが、焼成時の化学反応による変化によって変わるとすると、例えば粘土質のようなものが内部の空気が気泡によって膨張することで立体的なトラスが想定されるとするとどうだろうか。その構造体が果たして卵の殻のような強度を得られるのだろうかということを知りたい。

10年以上も前、そのテンサグリティ的な知識無くして偶然にも私なりにその卵の構造概念を生かし、パッケージデザインをして中にガラスコップを入れて実験してみた。
     
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