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建築家トップ > バルセロナ便り > 第312回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

ガウディ建築における装飾の意味

ガウディ日記の中で
装飾に関心を持つには、詩的アイデアを想起させなければならない。
目的は歴史的、伝説的、躍動的、象徴的、人間の生活における寓話、躍動と受難などである。そして自然を尊重し、動物王国、植物、地形を表現することもできる。また体の形態、表面、ライン、それら全ての構成における幾何学そして美学の本質であるそれらのコントラストは、プロポ−ションの為に役立つ。

と装飾について記載されている。
この文がガウディ建築の謎を解くための鍵になる。
カサ・バトリョの場合、建物全体を生物的なイメージングをすることでその形がトリビューンに表現される。
つまり伝説的なドラゴンの同一性をこの中で仮定してその詳細を探ってみる。

まずは一階ファサードの中央2本の柱の形を見る。すると他の柱とは様子が違っていることがわかる。しかも通常の柱に見るような柱頭はなく、トリビューン全体の素材と同じ素材の面で一体化されている。
ところがその支柱の中央はらせん状の削り出しによって筋肉ラインのような躍動感をもたせている。そして脚部のつま先部分は、3つのセクションに緩やかなラインも入っている。このようなスタイルの柱は、オーダーという歴史的建造物のスタイルには見られない。しかもその脚部は、明らかに前に向いている。まるで爬虫類の足を想起させる。
もしこれが架空の動物のイメージとするなら、足の上には胴体や頭もあったりするだろう。

ガウディはベルゴスとの会話に地中海の卓越について
我々の力と美しい形の卓越性は感性と理論の均衡にある。北の人種は感性に固執して窒息する。南の人種は色の過剰に目が眩み理屈を無視して化け物を作る
としている。
南の人というのは、ガウディも含めて「地中海の人達」のことである。
つまり正面ファサードのトリビューンを非線形の面に仕上げることによって、ガウディの創造していた化け物ドラゴンが表現されているとすると、さらに詳細がその言葉によって具現化されるのである。
二階の窓の部分には連続したギロチン窓がある。窓ガラスが上下して開閉するシステム。つまり生物の口の部分を表現しているかのような動きとなる。しかもその前にある束柱は、その様子を細く見るとまるで大腿骨のようになっている。さらにその支柱の中間では関節となって太くし、さらに植物のレリーフがつけられている。これは建築機能としては支柱の中央断面を少しでも太くすることで補強となるが、そこの部分を植物模様としてさりげなく装飾のように見せている。つまり付加価値としてカタルニアの神話と関連させているということになる。

カタルニアの神話は、地中海沿岸の他の国の都市にも見られる。
サン・ジョルディによるドラゴン退治がある。この話は西暦3世紀ごろに遡るとされている。カパドキアのある村に出没しては生贄をさらっていくドラゴンがいた。ある日その村のお姫様をさらったドラゴンを退治しようとした王様の前にサン・ジョルディが現れて、王様の代わりとなってそのドラゴン退治をしてお姫様を助け出すというストーリー。 ドラゴン退治に関してはカサ・バトリョの隣のカサ・アマジェの入り口の縁柱の柱頭部分に深彫りのレリーフとなってみることもできる。

     
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