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建築家トップ > バルセロナ便り > 第340回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る


ガウディの建築物は装飾的なのか?

ガウディの日誌の中で、
装飾に関心を持つには、詩的アイデアを想起させなければならない。
目的は歴史的、伝説的、躍動的、象徴的、人間の生活における寓話、躍動と受難などである。そして自然を尊重し、動物王国、植物、地形を表現することもできる。また体の形態、表面、ライン、それら全ての構成における幾何学そして美学の本質であるコントラストは、プロポ−ションの為に役立つ
」とある。
私の作図中には、これらの言葉が縦横無尽に交錯する。
つまり作業の中でガウディの思いがどのように演出されているのかということを詳細において検討しているのである。

これらの心境は日本にいた時は考えることはできなかった別世界であった。
それがいつの間にかガウディ建築に直接触れ、しかもそれを作図することで、それらの詳細の考察ができるようになっている。奇跡といえばそうなのかもしれないが信じられない状況であることは自分でも認識することがある。しかも 言語の問題、生活の問題、経済事情、社会事情も考慮して今振り返る。一言では説明できるような状況にないことは認識させられる。
個人の趣味による研究として単身でバルセロナに乗り込んでの出発であった。

1978年から2022年の今日に至る自分の歩んできた経緯はなんだったのか。
建築家になりたくで、摩訶不思議なガウディ建築が理解できなくて、その謎が知りたくて実測・作図してきた自分の軌跡に何が起きたのだろうか。ここに実は壮大な人生のロマンと死闘が自分の中で始まっていたことを予期していなかった。
ところがその世界で頑なにしがみついてきて現在に至る。軌跡と奇跡の螺旋状に絡まった世界を見ることになった。新たな人生に醍醐味を味わうことになった。絶えることを知らなかった自分、物事への理解を避けていた自分、無知の自分を見つめ直す作業を続けてきた。
私にとってのスペインは全くの未知の世界であった。言葉を始め習慣も違う。気候風土も全く違う。人生のリセットとなった。言葉も日常会話のスタートであった。挨拶だけでも本能的に返事するようになるには半年はかかったな。
それでも諦めずに現在に至る。
笑える人生を過ごしてきた。そして今では世界でガウディ建築のコードについても話もできるようになった。
単なる建築的な説明ではない。さらに重要な建築演出である。これは作家の内面性に関わる分野であり通常の建築コンセプトだけではなくディテールの演出手法に触れることになる。つまり創作デザインするためのベースとなる概念の世界である。その根底にあるのが伝統としてのアイデンティティーであり、 作家の総合的な創作性である。これらがガウディの作品の中でどのように演出されメッセージとして見せているのだろうか。
それまであまりにも装飾的に思えていたものが、実は全く別の意味をもたせているということに気がつかされる。というのは自分にとってはショッキングな出来事である。そんなことがガウディ建築作品の中では見られる。そこに気がつくことで、それまで不自然に思えたことがその場で逆転することになる。不思議な現象を自分の中で体験してきた。

もちろん作品はどれも100年以上の年月は経っている。それでもなお不思議な表現に驚かされる。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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