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  建築家トップ > バルセロナ便り > 第36回
実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

立体十字の塔がないガウディの作品と
バルセロナを彩る様々な建築様式

ガウディは建築家について“言葉は幾何学の様に具体的であって装飾的であってはならない。それぞれの機能や形態を見つける事が建築家の役目である。”としている。

ところがグエル邸だけは平たい十字架がついているがカサ・ビセンスの建物外部では、その十字架らしいものさえ見つからない。気になるのはミミズが踊っているようなペルシア文字やヘブライ語のように似せたスペイン語が描かれ、オリエンタル趣向になっていることである。
つまりオリエンタル建築だけの計画をしたという可能性が高い。
一方でそのカサ・ビセンスの窓格子には、既に記したように可愛い襟巻きトカゲのような動物達の姿が鍛鉄で仕上げられている。非常にコミカルな感じがするドラゴンである。しかも建物隅部にはボールトによる尖塔が設置されている。

確かに東洋にもドラゴンが現れるくらいだから不思議ではないが、さらにサン・ホルヘ(カタラン語ではサン・ジョルディ)のルーツは、西暦5世紀のカパドキアの騎士サン・ホルヘに由来するともいわれていることから、やはり東洋に関わっていることがうなずける。

バルセロナ商店街の一等地に建っているカサ・バトリョは、当時からその存在感はあったことが当時の出版物の記事や新聞でも伺われる。その中で この地区を“ディスコルディア”(不和、不調和、分離等と日本語で訳されているがここでは“分離”とする)地区として呼んでいたが、確かに自分の目で確かめる事もできるほどに19世紀半ばから建てられた建築とは異種独特な趣向をこらした建築が建ち並んでいることがわかる。

しかもグリット状に整理された都市計画は、その計画者セルダによって考案され、しかも規則的建物による拡張地区となる。その規則性からはみ出た作品が世紀末建築家達の腕を競うようにして建ち並べられ際立っている。
因みにセルダは、彼の協力者で建築家アウグストと共に五階建ての建物を計画したのである。道路芯で150m四方の格子によって拡張地域を計画し旧市街地の改善策として実施された。
交差路の建物は、視界を広げるために20m巾の隅切にしている。道路も通常は20mの幅員となっていることから、交差点は正八角形となり、隅切が45度で切られていることが理解できる。
そのディスコルディアのブロック(スペイン語でマンサーナ)では、アントニオ・ガウディの他に、19世紀末の代表的なスペイン建築家達ルイス・ドメネックによるカサ・レオ(現在ではブティックスペインの老舗ルエベとプーチ・カダファルクによるカサ・アマジェ(一階は19世紀末芸術モデルニズモ展示会場と宝石屋になっている)による作品が続けて並んでいる。

このように建築の形態が地域に及ぼす影響は、社会的な評価からも判断できるほど強烈な印象を当時から与えていたことが解る。
中でもガウディの作品は、当時の写実的芸術の表現を超越したような、半抽象的な表現が建築外部の形態となっているということも言える。
ではその半抽象的表現の裏には何が隠されているのだろうか。
色と光は相対的な存在として特にカサ・バトリョの外壁で見事に演出されているが。

   
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