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実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

学生時代、理解できないながらも学んだ幾何学

ガウディはフニクラーについて二つの重要な事柄を述べている。
I.フニクラーは線であり包括的な表面の形を決めることができない。美学としての器を決める為のものではない。
U.フニクラーは必要なときに利用できる科学的分析手段であり、その科学的な分析で芸術性(人間的な)を求めようとするのは無駄である。
これはバロメーターであり、天気を予想するように、温度計で暑さ(気温、湿度、風、等で複雑になる)を予測するようなものである。
サンタ・ソフィアの様なモニュメントは、圧縮カーブであるフニクラーが見られる良い例である。

ガウディの1873年から1879年に書かれた日記の中で、オリエントでは(建築は)水平軸と鉛直軸からなり、ア−チは単なる装飾素材で軸組と框とによって組まれ、そのボ−ルトは非常にシンプルな球面シェル………という考察がある。
つまりこの考察を、サンタ・ソフィアの球面体のボールトによる構造を想起していた裏付けとして見る事ができ、フニクラーの理論的なアイデアは学生時代からということになるのだろう。
ではその大学時代に何をガウディは学んだのか。

セサール・マルティネールとの会話の中で
ガウディは、18才に数学解析をしていた時、内容を良く理解していなかったものの、モンジュの友人であった先生が熱心に幾何学を説明してくれたことが、ガウディにとって影響したと言うのである。
これが正しいと言う事であれば
このフランスの数学者で修正幾何学を生み出したと言うモンジュの影響を示唆している事が解る。

ここで気になるのはこの幾何学の授業が良く理解できななったというのはその内容をさすものか、それとも先生の説明不足か、はたまたガウディの理解力の問題か。それとも私の翻訳の解読力によるものだろうが。

いずれにしてもガウディが、フニクラーの考察で歴史のものを例として取り上げていることはこの一言で理解できる。
また幾何学的なお話は専門家達に任せて、私はコロニア・グエル地下聖堂の実測をする為に、プーチボアダによる平面図をたより、その詳細を実測で検証していた。
勿論このような文献を分析できるようになったのも最近のこと。
1983年代の実測当時では読書よりも肉体労働に専念していた。

どの柱も梁も規格的なものではない。
全てが現場合わせのようにしてその場でまるで粘土細工でもするかのように施工されているではないか。
柱の基礎も柱頭も同じように規則的に削りだされているかとおもうとそうではない。
むしろ石は大胆な荒削りにして鉛で柱礎と柱頭をジョイントさせながら、逆さ吊り構造実験によるフニクラーの線に従った傾きになっているのである。
今にも倒れそうな柱ではあるが、カテナリー曲線を逆さにすると山のような安定した形になる。これはだれもが経験的に理解している形である。
その安定性を否定するものは誰もいないはずである。
それがエジプト時代からの台形の特性である。
この漢字でさえもベースに相応しい安定した形ではないか。
そんなことよりも、レンガによる梁がまるで木材のように削られたり捻られたり折れ曲がったりして、柱と連結している様子が気になっていた。

   
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