建物内部は、戸袋に収納可能な“間仕切り引戸”を利用した、フレキシブルかつ開放的なプランとなっています。特に一階は各部屋の“間仕切り引戸”をすべて戸袋に収納することで五つの部屋が一体となり、広々としたインテリアが完成します。また、各部屋を単独で使用したり、隣り合う部屋を組み合わせて使用したりと、生活のシーンにあわせて様々な空間のバリエーションを楽しむこともできます。庭と建物の間には、奥行きの深いウッドデッキと庇を設け、さらに各居室を庭に対して大きく開くことで、インテリアと一体感のあるアウトドア・リビングスペースとしています。庭は建物と隣地の擁壁によって囲われた“中庭のかたち”になっているのでプライバシーも確保されます。オール電化住宅による、エコキュート、ＩＨコンロ、全館蓄熱暖房（床暖房含む）を導入しています。

（左から時計回りに）
1.前面道路からの外観です。木造2階建てには見えない彫刻的な外観となっています。

2.夕刻の庭からの外観です。デッキにも照明を設置し、シンボルツリーをライトアップする等、夕べのアウトドア・リビングスペースとして活用できるようにしています。

3.各部屋の間仕切り引戸を戸袋に収納してしまうことで広大なひとつながりの空間となります。（手前から奥に“ダイニングキッチン”“リビングルーム”“和室・ステージ”となります）

4.リビングルームを間仕切り引戸で締め切った状態です。 間仕切り引戸を全て開放した状態から一転、適度に囲われた落ち着いた空間へと変貌します。

5.ダイニングキッチンは対面式となっており、調理台からは庭の景観やステージの演奏風景を楽しむことができます。キッチンの家具は全てオリジナルの製作家具です。