田園都市線沿線から徒歩6分。旧分譲地内に建つ、夫婦と3人の子供のための住宅である。
日本古来からある『格子』という空間要素を採り入れることで外部環境との境界を曖昧なものにし、閉鎖感のない計画とした。諸室の扉には部屋の内外で気配を感じることができる『機構』があり、また全ての扉を壁内に引き込めば空間は一体となる。部屋同士あるいは、部屋と家全体との境界を曖昧にすることでプライバシーと繋がりを共存させている。
家全体が繋がっているという感覚を得られれば、家族がそれぞれどこにいても絆を感じられるのではないか。
家の中で孤立させたくないという建て主の、家族に対する深い愛情が実現させた住宅である。
(写真左から時計回りに)
1.エントランス方向から見る外観全景
2.バルコニーへ繋がる全開口サッシ
3.お子様のスケッチを扉のデザインに
4.洗面室
5.客室 |