大阪府箕面市に建つ家族2人が暮らす小さな住宅です。大阪の中心から少し離れた郊外の閑静な住宅街に位置します。敷地の半分以上が傾斜地から成り立っています。南西側には遠く山々が広がり、日々の季節の移り変わりを感じることができる素敵な立地です。計画では南側の山々を感じられることを特に意識しています。限られた予算と短い工期のなかで、いかに魅力的につくるかを考えました。広い敷地を有効に使うため、1階部分で日常の生活が完結できる単純な間取りを考えました。日常の生活から切り離された時間を得るため、2階のゲストルームのみを独立させ、より特別な空間となるよう心掛けています。外観は、1階屋根と2階全体を大きな屋根として扱えるよう、施工性の優れるアスファルトシングルを採用しています。
あちこちに作り手の跡が感じられる、そんな家です。長いようで短い家づくりをご家族に同じく感じてもらうことで、いつまでも大切に暮らせるもの。いつまでも家を大切に思い暮らすことが環境にやさしい住まいにつながります。時が経つにつれ家族と共に、より深みを増していくことを願っています。 |