part1 費用編
どっちが安い、高い?
費用はいつ、誰に、どれくらい払うのか
■設計・監理料は建築費の10%〜15%が目安
一般には、「建築家に依頼すると高くつく」と考えている人が多いかと思います。まずは、その点からみてみましょう。
建築家に設計・監理を依頼すると、建築費のほかに設計料がかかります。一般的には建築費の10%から15%程度で、日本建築家協会近畿支部が運営しているJACSS(日本建築家協会クライアントサポートサービス)では、図表1にあるような設計・監理料の目安を示しています。1000万円前後の比較的建築費の安いケースだと建築費の15%前後で、反対に1億円程度の高額物件だと10%強になります。建築費は2000万円から3000万円ほどのことが多いと思いますが、その場合には13%から14%程度と考えればいいようです。
ただ、これはあくまでもひとつの目安であって、売れっ子の建築家であれば、もっと高くなることもあるでしょうし、反対に安くやってくれることもあります。安ければいいというものではないでしょうが、そこは交渉次第ということです。
図表1 JACSS(日本建築家協会クライアントサポートサービス)の設計・監理料の目安
総工事費 |
基本設計料 |
実施設計料 |
監理料 |
合計 |
1000万円 |
4.47% |
5.96% |
4.47% |
14.9% |
1500万円 |
4.20% |
5.80% |
4.20% |
14.2% |
2000万円 |
4.14% |
5.52% |
4.14% |
13.8% |
2500万円 |
4.05% |
5.40% |
4.05% |
13.5% |
3000万円 |
3.93% |
5.24% |
3.93% |
13.1% |
3500万円 |
3.84% |
5.12% |
3.84% |
12.8% |
4000万円 |
3.78% |
5.04% |
3.78% |
12.6% |
5000万円 |
3.60% |
4.80% |
3.60% |
12.0% |
1億円 |
3.21% |
4.28% |
3.21% |
10.7% |
JACSS(日本建築家協会クライアントサポートサービス)
http://www.jacss.jp/
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