part2 手間ヒマ編
施主の手間ヒマはどっちがかかる?
スケジュールはどれくらいみておけばいいのか
■工事中の手間ヒマの負担は建築家のほうが軽くなる
とはいえ、建築家に依頼する場合には、施工監理を建築家に任せることができるという安心感があります。ですから、着工までは時間も手間ヒマもかかったとしても、その後は安心して建築家に任せることができるわけです。もちろん、住宅メーカーや工務店に依頼したときにも、建築士の資格を持った担当者が現場をチェックしてくれますが、社内の有資格者だったり、関係の深い建築士だったりするのがふつうです。チェックの目が甘くならないかなど、外部の人間からすると少し不安になります。
このため、住宅金融公庫の調査によると、現場での施工中に20回以上現場を見に行ったという人が58.9%にも達しています。実際、工事現場を頻繁に訪問した人のほうが完成した住宅への満足度が高くなります。完成した住まいに関して、「たいへん満足」とする割合は、20回以上行った人では36.2%に達しているのに対して、2回以下では22.7%にとどまります。
しかし、建築家に設計を依頼するときには、施工監理まで任せるのが原則です。ですから、そう頻繁に現場に出かけなくても、大切な部分は建築家が必ずチェックしてくれます。建築家に依頼する場合、最初は手間ヒマがかかっても、最後はむしろラクができるといえるのではないでしょうか。
住宅金融公庫 『公庫融資を利用した一戸建て住宅及びマンションに関する満足度調査』
http://www.jyukou.go.jp/chisiki/chosa/images/12gaiyou1.pdf
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