part2 手間ヒマ編
施主の手間ヒマはどっちがかかる?
スケジュールはどれくらいみておけばいいのか
■建築家に依頼するなら1年以上かける覚悟が必要
一方、建築家に依頼するとどうなのでしょうか。相談から着工までの期間が住宅メーカーや工務店に依頼するケースに比べると格段に長くなるのがふつうです。建築家、施主ともにこだわりをもって家を建てたいと考えているでしょうし、住宅メーカーのように基本プランがあってそれをアレンジしていく設計とは異なり、ゼロからの設計ですから、設計にも時間がかかります。住宅メーカーや工務店に依頼するときのように、当初の相談から3、4か月で着工できることは少なく、最低でも半年は覚悟しておいたほうがいいでしょう。売れっ子の建築家で、打合せスケジュールの調整や設計業務のやり繰りに時間がかかる場合には、1年程度かかることも珍しくありません。
それを経ての着工ですから、完成までには最短でも1年、どうかすると1年半、2年とかかることもあります。この点は頭に入れておく必要があるでしょう。
図表6 住宅メーカーに依頼するときの一般的スケジュール
1か月目
〜3か月目 |
・情報収集
・モデルハウス見学
・依頼先の絞り込み
・相談
・見積り依頼
・設計依頼 |
4か月目 |
・依頼先決定
・建築工事請負契約
・建築確認申請 |
5か月目 |
・仮住まい先決定
・引越し
・解体工事 |
6か月目 |
・地縄張り、地鎮祭
・基礎工事開始 |
7か月目 |
・本体工事開始
・屋根葺き工事、棟上げ式
・内部配管工事 |
8か月目 |
・外部請負工事
・作り付け家具工事
・外部配管工事 |
9か月目 |
・内部塗装工事
・床、壁、天井仕上げ工事
・竣工検査 |
10か月目 |
・引渡し
・入居 |
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