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実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

オリジナルを再現すると明るくなった

4月14日から4月18日までエル・カプリチョに出張する。
今回は修復工事が残っている部分の調整とロゴ・デザインの調整、合わせてプロモーション戦略についての話し合いである。
やはり駐車場からエル・カプリチョまでのアクセスが気になる。非常に不安定な舗装であり、足を挫きやすい仕上げになっている。前回の補修工事計画に問題があったとしか思えない。しかも機械室や換気ダクトの位置が悪く、エル・カプリチョ内部全体に匂いが充満し、厨房での器械音が耳障りでもある。
シェフ達が我慢しているが、実際にはいたたまれない気持ちになりストレスになるのも目に見えるようだ。一日も早くこの換気ダクトや機器の適正な処置をしてあげなければ仕事に影響する。

ガウディ当時にも厨房は地下にあったが、現在のように土手を掘削して広げてはいなかった。厨房の大きさも家庭の厨房程度であっただろうから、今とは比較にならないほど小さかったはずである。
その意味では厨房の匂いや排気による問題はおきなかっただろうし、当時は昇降機もあったようだ。料理の全てをウエータ?の手で地下から一階に運び上げているのが現状だ。そのために非常な労力を必要としている。
これも今後解決しなくてはならないテーマである。

他に温室だった部分も現在は食堂となっているが、以前修復した建築家はあまりにもいい加減な増改築をしたために、その改修・修理工事に異常な費用と手間がかかっている。
今回の修復計画では、ガウディ当時にできるだけ忠実に戻せるところまで戻すというオーナーの希望もあるので、そのラインでアドバイスをおこなってきた。
ところが温室に関しては、オリジナル当時の資料が少しも残っていないのである。先日バセゴダ博士に会ってそのことについて尋ねた。しかし彼もそれに関しては曖昧な返事であった。つまりはっきりした事はいえないというのである。
その意味ではこの改修では、担当の建築家にある意味では自由が許されるところであろう。しかし全体の調和を重視していたガウディの建築センスを理解すればそういう訳にも行かないということにもなる。
他の既存部分を生かしながら、ガウディの建築における歴史的背景をベースにして増改築をしなくてはならないといことになる。

その論理からすると、以前の増改築は問題となる。ましてや内部の修復に関してはガウディ当時の帯模様などは消され、新たなものが付け加えられたりしてオリジナル性を無視しているのである。
それらを当時の写真を参考にしながら以前の増改築のあり方を検証した。
現在のところ建物全体の掃除を終え、内部も当時の住宅としてシンプルな壁の色として漆喰色、つまり白色をベース統一させた。これによってこれから古文書調査で調整できるような下地にさせた。

これによって、従来の仕事場としての暗さはなくなり従業員達も非常に悦んでくれている。訪れる人たちもその美しさと明るさを堪能してくれている。しかもガウディのデザインした詳細がこれで蘇ってくれるのは幸いしている。
レンガはレンガ色、木は木の色というように自然が自ら持つ色を自然に利用するだけで、建物は生き返るということを実感させてくれた。

   
田中裕也氏プロフィール
 
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