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  建築家トップ > バルセロナ便り > 第132回
実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

存在する平面図と実測との比較で見える物

ガウディはカテナリーについて
重力による引張り(平行ではない)で圧縮された放射線状のカテナリーは、地球の中心に向かって閉じている。逆にカテナリーは天に向かって無限に開いている
と述べている。

テレサ学院の前を走るヘネラル・ミトレという通りも毎日のように早朝散歩のコースとして通るが、最近では道路工事が続いて騒々しい。しかもこの通りはバルセロナの環状線にもあたるので車の量が多い。
このテレサ学院の周辺は高級な住宅街としても知られている。特にトレス・トーレス地区、サン・ヘルバシオ地区、ボナノバ地区とあってカソリック系の私立の学校が集まっている。
バルセロナの高台にある住宅街で、場所によってはバルセロナの街を眺望できるようなところも多く、落ち着いたたたずまいの地区になっている。

この地区の一角にあるテレサ学院は、門から柵を通してその姿を見ることはできるが、通常はガンデュシェル通りからの門を通って中に入る。しかしこの門の守衛が最近厳しくなって、内部関係者以外は、あらかじめ予約をしないと入れないような警備体制になっている。
時代が変われば人も変わってしまうのかな、と思いながら実測調査していた時のことを思い出している。

このテレサ学院は、尼僧の修練場としてはじまった頃は女学院であった。
それが時代とともに男女共学の学校になっている。

ガウディ研究室で出逢ったエルマーナ(シスターのスペイン語版)・カルメンさんの案内で内部も見せてもらえる機会を得たのは1990年の春である。
彼女の案内で屋上、洗濯場、図書室、食堂、保育部、待合室、廊下、礼拝室、事務室などを見学させてくれた。その途中でディレーターのエルマナーナ・ペパさんを紹介していただいた。
彼女の承認のもとに実測を許可いただき、少なくとも見学させていただいたところは大半実測した。
中でも私の本題であった廊下と屋上階は、丁寧に実測させてもらった。ただ、建物が学校と修練場ということから騒々しい音も立てられず、ズックのキュッキュという音さえも耳障りな程に静寂な室内であったために気を遣う実測となった。
はじめに屋上階からの実測を始めたが、途中から階段の実測の為に一階から測りはじめた。
屋上での実測は特に鋸朶とその詳細の寸法取りに熱中した。勿論煉瓦を数えることなどはお手のものである。
気になった屋上の四隅にある立体十字の尖塔は、特殊なデザインとなっている。それを測り、しばらくジーッと見ながらなぜあのような形になっているのか考えたがそのときには理解できなかった。最近になってようやくその解答を見出すことができたがそれは後に説明することにして実測の経緯を続ける。

屋上の実測を終えてから次に階段室の実測へと移った。
その為に一階にもどって中央入口からの実測をはじめた。
ガウディ研究室にはテレサ学院の平面図はあった。私はそのプロポーションの確認も兼ねて実測をすることにしていた。階高は階段を測れば解ることだが、外部の寸法関係を理解することで壁の厚さや煉瓦の寸法もわかると思い、外周りの実測も始めた。
それによって煉瓦の巧みな利用の仕方をみることになる。

この作品なくしてはガウディ建築の特色であるカテナリー・アーチは理解できないのではと予想をしていた。

     
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