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  建築家トップ > バルセロナ便り > 第147回
実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

15haのグエル公園を、効率よく作図するには

ガウディはグエル公園について
公園の各景観とアクセスをよくすることが目的で、地元の素材を使う。これで擁壁を造るとなると、敷地内の掘削した石だけを必要なだけ引き抜けばよい。それで幾つかの高架をつくり、広大な組石擁壁(石による擁壁)の代わりとなる
とベルゴスに語っている。

グエル公園の階段調査では最初の3ヶ月は測り続けた。(第2回参照 http://www.kenchikuka.jp/gaudi/no02.htm
その間にバルセロナで語学勉強しているという日本人と知り合い、大学地区の傍にある下宿先と公立語学学校があるので通う事を進めてくれた。併せて下宿も紹介してくれた。以来その下宿のモンセイおばさんには随分とお世話になった。
私の母親より若干若い女性で、寝室が4部屋ある彼女のアパートの一部屋を借りる事になる。その下宿では1年半お世話になり、その後研究をする経済体制を組み直すために一度日本に戻った。翌年スペイン国費留学生として出直すチャンスを得る。そこでカタルニア工科大学バルセロナ建築学部のガウディ研究室に席をおく。
下宿は、再度あのモンセイおばさんの自宅の部屋を借りる事になる。そこで5年間お世話になった。モンセイおばさんは、カタルニア女性で生粋の愛国主義者でもある。
彼女との会話では殆どカタルニア語で返事が返ってくる。私のたどたどしいカスリャーノ語には閉口しただろうが親切に対応してくれていた。時々「なぜ、裕也はカタルニア語を話さないのか」と聞かれることもあった。  
私はすかさず「カステリャーノ語もたどたどしいのにカタルニア語はもっと大変です。 しかも私は語学を勉強するためにバルセロナに来たわけではない」と自分の意思が伝えられるようになってきたときに返事をした。
そんな毎日の生活の中で3畳間にも満たない寝室に製図板を持ち込み、勉強机兼製図板で本格的な作図作業がはじまる。下宿生活ではスペイン国内外から学生達や先生達の出入りもあった。語学や人付き合いの勉強にもなった。

グエル公園実測調査
そんな環境の中、私はグエル公園の階段実測を進めることで公園内部をかなり熟知しはじめていた。サグラダ・ファミリア教会を終えてからの作業となるので、作図に関してはかなり慣れてきたともいえる。しかもどのように実測をして作図をするのかをいつのまにか流れ作業のようにスムーズに進めることもできた。ところが公園の場合は敷地も15haと広く、とりあえずどこをどのように作図をすすめるかということを部分的に考えていた。 
時には現場に行く前に、あらかじめ作図予定の現場のスケッチをするまでになっていた。つまり詳細がいつの間にか頭に残っていて、それを想い出しながらどこの寸法を実測するのかという予習をすることができた。作業のスピードも変わっていた。
そのようにして最初は高架を全部測る事にした。多柱室と中央入口に関しては文献による下調べをすることで測り方もそれに適応させることができた。もっと興味をもったのは中央階段の噴水の部分である。ガウディの言葉にもあるように公園を造る為の合理的な考えがこの構築物に含まれている。

それを読む為の方法を少しずつ理解しはじめる。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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