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  建築家トップ > バルセロナ便り > 第16回
実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

父の教えとガウディの言葉が、今心に刺さる

ではその為の生活はというと自給自足で毎日の仕事を探すことは勿論のこと、ボランティーによる世界の建築遺産を実測調査していることになる。
ガウディは、“建設的なものは報酬によるものではない。献身無しでは何も良いものができないことは周知のごとくであり献身は“無我”になることで報酬はない“と言っている。

また、父が私の学生時代に煩わしいほど“仕事の内容はどうであれ自分の仕事がどのように社会に還元できるか考えると良い”と言っていたことを今更のように想い出す。
実に明快なアドバイスである。

最近では、生活のことも含めて工業デザインや民間の建築計画、地域計画への参加で少しずつ生活の糧が見出せるようになってきた。
今までの実測手法が新たな世界を覗かせてくれていると自負しているが、勿論父の教えやガウディが残してくれた言葉が刺激となり、最近になって無意識のうちに社会に還元できるような方向性を産み出していることに気がつくのである。

 
 
心を癒してくれた研究室から見た夕景
 
フィンカグエルのドラゴン
フィンカグエルのドラゴン
1992年までの実測調査の整理は、ドクター・コースに反映さるためにカタルニア工科大学バルセロナ建築学部の6階にあった、広々としたガウディ研究室で孤独にその作業を進めていた。
この工房は私にとって唯一心のよりどころとして利用させてもらっていた。
外の街並みと背後の山に落ちる日没のシーンはその日の天気によって空を染める色が変わる。青空に点在している雲に日没の真っ赤な陽が雲を刺し、薄暗くなっている青空に溶け込むような、サンライト・ビームが何とも派手なオレンジと黄色の“スパニッシュカラー”とでも言えそうな景色を作り出す。それを毎日眺めることができた。

この工房で進めていた、毎日同じような寸法を相手にしたデーター処理。作業の後の疲れを癒してくれるのがこの夕焼けである。

時々そんな景色を観賞している合間に大学の教授達が私の作業を見学に来ることもあった。最初の頃は、何を話しかけられているのか解らなかったが、それでも私の作図作業が彼等にとって珍しい事であったことには違いなかった。

次第にこの作業が私自身のライフ・ワークとして板に付くようになる。

午前中は実測と大学の研究室でのデーター整理、食事の後も続いてその作図を継続し、夕方には自宅に戻って語学とまた作図を進める。

 
フィンカ・グエルのドラゴン
 
階段から次第に彫刻群や他の建築詳細にまで至るデッサンと実測をするようになる。
1982年の春にガウディ研究室から連絡があってグエル別邸の実測調査と作図の依頼を受けた。
フィンカ・グエルの作図については、以前に描かれた図面の確認と作図のし直しで、それらの図面をベースに実測検証しながら詳細における煉瓦の積み方や作図表現の見直しであった。

既存の図面は1961年、イギリスの建築家フランク・ウイルコック(Frank Willcok)とフランシス・ドゥフィ(Francis Duffy),1963年にはアトゥーロ・ピカコステ・バエサ(Arturo Picacoste Baeza)、1977年にはラモン・トライ・チコイ(Ramon Torra Xicoy)による作図がある。しかしこれら図面の詳細における検証から更に正確な作図を描くことを目的として取りかかった。
すでに一連の図面がそろっているのであれば今更、それらの検証をしなくてもと思ったが、実際に測量を始めると現状の納まりが違うことに気が付き、それにそってよりオリジナルに近い形に修正することとした。

 
田中裕也氏プロフィール
 
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