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建築家トップ > バルセロナ便り > 第188回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

サグラダ・ファミリアの工事資金集めに

カソリック王国スペインでは、年末の恒例行事としてナビダー(生誕の日)というクリマスと似たキリスト生誕の日を祝う。そのために12月24日には遠くはなれた家族達が実家に戻ってきて、一家団欒のひと時を過ごす習慣になっている。クリスマスイブ、つまりキリストが生まれる前日は、誕生祝いの夕食として魚介類や七面鳥の丸焼きなどが中心となるところもある。アンダルシア地方での御馳走は、特に魚介類が中心で、食事後はポルボロンというお菓子とトゥロンというヌガーが出される。シャンパンと言いたいところだがスペインのカタルニア地方ではシャンパンと同じ製法のカバ(CAVA)と呼ばれる発泡酒で祝日を乾杯する。ところが、北スペインではガイテーロという銘柄のリンゴの発泡酒シードラが出される。
ポルボロンというのは、日本人には聞き慣れないお菓子の名前だと思うが、これは日本の落雁に似ている。素材も小麦粉と砂糖がベースで、スペインでは更にアーモンドを加えている。ところが素材の組み合わせによっては、包装紙を剥がしてそのまま食べるとぼろぼろになるのもある。そこで包装紙に包んだまの状態で強く握り潰すことで、歯ごたえあるものになり、食べる時にはこぼれることがなくなる。
形にバリエーションはあるが、通常は卵の型くずれしたような甘いお菓子である。
だから日本茶、紅茶、そしてコーヒーには合う。
そんなお菓子の間食をしながら、クリスマスのテレビ番組に興じる。するとナビダーの時期ともあってキリストや聖書に関わる番組や映画ドラマも多くなる。ニュースでは国王のクリスマスの挨拶が流れ、引き続き政治家達の挨拶となるのは恒例行事で、その年の反省をする。
日本で知られている12月24日のクリスマスではプレゼントの日となるが、スペインでは王様の日である1月7日にそのプレゼントが渡される。つまりキリスト誕生の知らせを受けた三賢者の王様達や農民達がプレゼントを抱えてキリストを拝礼するという言い伝えからの習慣として、いまでも1月7日にはプレゼンをする日となっている。
聖書に関わる話としてサグラダ・ファミリアというのは「聖なる家族」、つまり「慈悲深い家族」のことを意味する。サグラダ・ファミリア教会は本来「希望、慈悲、忠誠」によって工事が進められていたが、現在でもガウディ精神に基づいているのだろうかと考えさせられる。
ガウディが亡くなった現在では、既にその精神性はどこ吹く風と言わんばかりの勢いで工事が進められているという人もいるが、私にもそう見える。
当然時代に応じて主任建築家が変われば建築方針も変わるだろう。しかし、本質的にはキリストを信仰する信者達の為の教会として考えた場合、教会そのものの在り方にも聖書に基づくというより教会としての本質的なところで、商売をする事自体がタブーでもあったりする。そこのところを、お布施と工事資金という口実によって資金を集め(商売)、工事が進められていたりしている。
それも正当とするのであればガウディ時代にも同じような事が行われていたはずだが、実際には工事資金の捻出の為にガウディは、寄付だけでなく街にでて募金活動もしていたともいう。

それに関してはガウディ自ら町内を廻っていたというが、教会のための資金集めだから托鉢という言い方になるのだろう。しかしガウディは信者ではないので托鉢という言葉が当てはまるかどうかは定かではない。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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