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建築家トップ > バルセロナ便り > 第207回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

その昔、街はどのようにしてできたのか?

ガウディはベルゴスとの会話で
人の集まりは、感情によって動く。指示の均衡と反省(人生)は個人だけである。
人の集まりには家族、教会、工場、そこには父、司祭、ディレクターが均衡を維持するのに必要となる。

と人の集まりについて説明している。

彼もサグラダ・ファミリア教会の主任建築家となってから多くの協力者や職人達と作業をともにしていた。彼の指導はその集まりをまとめながら建設作業を維持することあったはずである。しかもどの作業もそれまでにはなかったオリジナルな製作活動であったはずである。
職人達の作業は, ガウディの指導によって更に磨かれた。毎日のワークショップがそうさせていたのである。
その作業形態に感謝していた職人や技術者達もいた。
中でもホセ・バイヨはカサ・バトリョとカサ・ミラの施工を請負った業者でありガウディの協力者ルビオとの会話の中でガウディについて
「私はこの人と仕事をすることがうれしかったのです。一銭も儲からなかったですが、私が得をしました。というのも沢山の事を指導してくれました。だから、彼らと仕事をする事は好きでした」。
と言っている。ホワン・バセゴダ博士との会話の中でのことである。

バイヨ自身もガウディから「素晴らしい左官ですね」と褒められている。
彼等の作業はオリジナル性が強いので難しかったことは想像がつく。そこで問題に直面すると、ガウディも一緒になって考えるという相互の問答をしている場面が随所に表れてくるからである。
つまり問題は避けるのではなく、相互の理解の元で解決されるよう努めるワークショップをしていた事が伺われる。
その様子を例えば地方のまちづくりに適応するとどうだろうか。わずかな人口にわずかな商店街というなかで、活性化をさせる問題をどうするのか、と言う問題。しかも地域によっては環境や気象条件によって難儀しているところもある。

その昔、その場所に人々が集まるようになって街を作った頃の事を想像していただく。今よりは遥かに手段も知識も劣っていたはずだが、今の街を築いてきた。そしてその街が存続しているというのはどうしてなのか、ということを認識することが必要ではないのだろうか。
そこには時代は違っても人々が生活する手段を見出し、未だにその手段が生き続けているというところに着目することで何かが見えるような気もするが、どうだろうか。普遍的な表現であるが、実は非常に具体的な手法を説明している。人によっては抽象的な説明だと思われがちである。でもはじめにその街を起こした人達の力と想像力は逞しいものがあったと思う。だからこそ想像性を今の時代にバージョンアップしてはどうだろうかということにもなる。

つまり生活を支えてきた手段が今の自分にもあるのだということを認識してのことである。こんな説明をしている自分もいままでの生活の糧や定期収入の無い中で、どうしてガウディ研究に没頭できたのかということも不思議だが、むしろこれからの余生をどうするべきか考えている。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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