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建築家トップ > バルセロナ便り > 第217回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

建築の背景と自然の摂理

ガウディは建築と造形について
色による絵画や生物(像、木、果物)の組織を表現する彫刻は、それらの手段を通して内面性を外部にあらわす。建築は組織を作り出すために自然と調和する法則が必要となる。法則に従わない建築家は、芸術作品を作らずナンセンスなものを作る
とベルゴスに話している。

つまり自然の摂理に従った建築計画をガウディが薦めてくれている言葉である。
それにしてもその自然の摂理を建築にするにも多様の手段があることがわかる。
素材の扱い方やそれに従った素材の選択というのは時代によっても異なるが、自然の法則は時代を超越して普遍性がある。つまり建築の真髄を示唆しているような言葉ではないだろう。
たとえば、高価な素材と構造、アールヌーボーのように装飾がぎっしりと詰まった様式は、アーティスト達の作品紹介のような建築にも見える。さらに現代では大胆な空間に構造の妙技を披露している。
過去・現代に関わらず自然の摂理にかなった建築というのはどんな形なのだろうか。

ガウディの場合は、従来のゴシック建築様式に疑問を持ち放物曲線に似たカテナリー曲線に拘る。これが自然の法則にそった建築形体というのであれば当然自然にも類似した形があるはずだ。
山の形はどうだろうか。円錐状に尖った山とか立方体状になった山というのは見た事がない。通常の山というのはやはり裾広がりになった山を想定する。火山の形ではどれも噴火口を頂点として裾は放物曲線状に広がっているのが通常である。火口から吹き出される溶岩は、空中に吹き上げられ放物線状に落下する。または火口からドロドロ溢れこぼれる溶岩は放物曲線状に流れ落ち冷却して固まる。
地球のマグマが燃えている限りは、地殻の変動と断層のずれ等そのような活動を繰り返す。従って一方で川の中で転げ流される石は角が取れて丸くなる。滝の水が落水する所の岩も水の力によって丸くなっている。水は、凍ってしまえば塊となるがそれ以外は、形があるようで形が定まらない。しかも生命体に欠かせられない物質としてこの水を供給する。例えば海の水は流動し社会を保護し、蒸発した水蒸気は雨となって地面を潤す。しかし、ひとたび豪雨となって降り注げば洪水となり社会を脅かす物質となる。

建築とは大胆でパフォーマンス性のあるものが良い建築と思うのだろうか。
一瞬の驚きはあるがそれ以上の何物でもないことが多い。
それとも伝統的な従来工法による改善策から生まれる形なのか。
社会状況と経済的な裏付けを背景に「時代の奇異」を狙った機能や、経済性による建築が多いのはどうしたことだろう。都市におけるムーブメントとしての彫刻的なオブジェの建築か、それとも機能と経済性だけによる建築なのかということにもなる。
建築というのは大きければ何でも素晴らしいというのは誤解だろう。たとえ小さな茶室建築でも哲学的で美学の結晶で作られた芸術的建築物もあるからだ。

つまり建築の本流やコモン・センスをどのように作家が理解して建築計画するのか、ということにキーポイントはあるのではないだろうか。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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