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建築家トップ > バルセロナ便り > 第251回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

建築における作図

ものをつくるとき, はじめに何をするのだろうか。
人の社会において、試行錯誤によるペーパー上の作業は最近の事。はじめはそれぞれ職業に合わせた実験的な作業をしていたことは自然な事。
職人さんであれば材料を利用してその組み合わせを調整するだろう。彫刻家は材料を選りすぐって切ったり削ったりして形を思考するだろう。料理人も材料の組み合わせを考えながら、味も同時に予想して形にする。
医師も聴診器をあてながら見えない部分を想定して患者の様子を伺い治療する。画家は目に見えるもの、または想像しえるものをキャンバスやその他、描けるところであればどこにでも描きはじめる。
そこで建築家はどうか。13世紀前までは材料を駆使して用途に合わせた器や利用する空間、形を作ったりする。動物達の世界も自分達の「棲む」ところに材料を集めてきて組み立てる。しかも立体トラスを本能的に作り上げたりもする。中でも鳥の巣等は見事である。
そのようにそれぞれの生活に合わせたスタイル「住処」が確保される。
やがて、人間の社会において作図が発達して来た。その歴史はまだ700年にも満たない。
今では建築、建造物、モニュメントまでも注文する側、施工する第三者にも説明する為の作図が描かれるようになった。
さらにITまでが駆使されて図面の表現も複雑化し、まさに完成寸前の形にまで立体的にしかも現実のように表現できるようになった。
これは第三者、つまりオーナーも含めて建築以外の人達にも理解できるような手段なのであるが、それを「バーチャル表現」という。

作図の世界では、研究やスタディー用の作図と営業用の作図とでは、表現スタイルが異なる。
また施工する為の作図というのもある。
どれも見る側の用途に合わせた手段で表現される。

私の場合はあくまでもスタディーとして、また研究手段での作図を描いてきた。見る人によってはつまらないと思うかもしれない。文章家達は文字を連ねて文字から生まれる想像の世界に物語想像させるようなレトリックの手段を利用する。そこで建築家達は「建築レトリック」の手段で表現する人達も現れている。つまりは建築を通してその空間のあり方を思想、哲学、歴史、民族学、幾何学によってアカデミックに表現しようとしたりする。
確かに民族が違えば風俗習慣が事なるわけだから建築スタイルと生活スタイルも違う。つまり時代様式にそった計画といえるのかもしれない。

私はそのもっと前の原点的なもの作りの作業を考える事がある。
その時は作図よりも粘土とか形にしやすい素材を利用し、立体にすることで検討する。粘土がなければ砂遊びによる細工だってありえたりする。
つまり形になりえるものなら何でもありということである。
ものを作る場合、はじめに作図だとすれば、その作図だけでもかなりの年月と膨大な量の紙や石、そして木の皮なども必要になる。
そんな事はフィクションの世界であり大量生産ができるような能力も知識もそなわっていなかった時代には考えられない。
作図とは、13世紀になってからの合理的なガイドラインを見る為の常套手段として誕生したものである。つまり知恵の成果による生活手段といえるだろう。その意味ではそれよりも古い生活手段となる意思伝達手段の「言語」にも似ている。

     
田中裕也氏プロフィール
 
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