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建築家トップ > バルセロナ便り > 第258回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

都市計画に数列を応用すると

サグラダ・ファミリア教会の階段室を測っていた頃、時折訪れる日本人旅行客から計ってどうするのかと尋ねられる事があったことを思いだす。
最近は「はかる哲学」ってあってもおかしくはないと思えるようになった。
つまり「はかる」と言うのは、漢字の種類もいくつかあるようにその計る内容も意味も違っている。これは対象に相応する計り方が異なることを示唆している。
たとえば建築において建築を計るときはメージャーをもってそれらの部分を計る人もいれば、計画を図る人もいる。医者は臨床実験として、毎日の患者を診ながら様子を洞察するために体温や心拍を計ったりする。
私の実家がそば屋であった。ここでは「はかる」行為はあるのかというと、確かに生計を維持する為の計算をしたり、そば粉を練るときに水の分量とそば粉の割合を計ったりする。勿論お客さんが食事をしてくれてその収支を計算したりもする。では数字とは縁のなさそうな文学の世界ではどうだろうか。文字数を計って原稿料を決める「はかり」かたから文体の流れとリズムを「はかる」と言う行為があるために、文学の世界でも同じようにはかることがある。つまりどの世界でもはかる行為があり、避けて通る事ができないということになる。

ここで最近面白い事に気がついた。
イタリアの数学者にFinonacci (Leonarodo de Pisa)という人のがいた。確か12世紀の人である。彼はアラビア数学を学び自然界にみられる級数を編み出す。
それがフィボナッチ級数というものである。
この数値は螺旋を描き、至っては黄金分割にもつながるというのである。
自然現象が偶然にもその級数に従って広がると言う事は建築に活かせるとおもった。つまりスペースのサイズ、割り付けなどをこの級数に類似させる事で、さらに自然な空間を生み出すのではとおもえるようになった。
級数なので永遠に広がる。都市空間の広がりにも共通する。
まちづくりにこのシステムを導入することでどんな街の展開になるのだろう。従来の単調な直方体のグリット状の都市の形状ではなく、この級数で展開させると、曲線状に都市構造が広がる事になる。まるでヒマワリの種のようでもある。

従来のグリット状の都市計画から螺旋状の級数で展開する街形態を創造すると、どうも視覚的にも面白い空間になると思えた。

数字に合わせて建物規模を適応させると、中央で大きな膨らみとなるが周囲は逆にシンプルとなる。したがって道路は螺旋状に広がるものの螺旋状の道路が交差することになるから自動車は高速では走れない。むしろ人が住む街にとってはより安全な形態になるのかもしれえない。
この街における環境はどうなのだろうか。風が吹いても螺旋状に風が街の中に入り込むから自然な空気の流れからすると通気はしやすくなるのかもしれない。つまり風の通りがよくなるのかもしれない。
また水が流れこんできたらどうなるのだろうか。大きな排水溝が街の中央にあって水の排水が螺旋状にスムーズに排水されるのだろうか。逆に排水が街の中央ではなくて周囲だとすると街の中央には水が溜まり難いことになる。つまり螺旋の中央を周囲より隆起させて水切としての勾配をもつことで、中央の市街地には浸水の頻度が減衰する。

つまり水はけの良い都市ということなりこのような都市形態の道路では雪国でも雪が積もり難くなるのかもしれない。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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