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建築家トップ > バルセロナ便り > 第294回

実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

生活こそが芸術

ガウディは芸術について「芸術作品は全て魅力的でなくてはならない。(ついては世界観があり、全てに解放され、無信仰でも理解出来る)オリジナル性を求めると魅力を失い芸術性がなくなる」とベルゴスとの会話で言い残している。

芸術については、私はスペインに来る前まではとても違和感があった。というより関心がなかったし理解できないと思っていた。ところが地中海に面したスペイン・バルセロナにやってきて、40年以上もの間ガウディの勉強をしてきて理解ができたというか腑に落ちるようになった。芸術は風土と民族にあると理解できるようになった。
つまり机上の論理では決して理解できない、環境の中で自ら触れることで、そして時間を経過することで感じるものがある。それが波長なのである。波長というのは個々にあるもので基本的には75億種類以上の波長がある。その中でお互いに同調できるのは限られているのである。
面白いことに人々には感性による好みがある。そのあたりで他の波長と同調できるかどうかが確認できる。

バルセロナには世界的なトップサッカーチーム、FCバルセロナ(愛称、バルサ)がある。このチームには大勢のフアンがいる。そのチームの波長に同調できる人達がいるということの表れである。
他に映画、ファッション、音楽でもそれぞれのファンの数は膨大である。
これでもわかるように民族を超えて、しかも風土が違っても波長が同調できる手段があるということになる。

人の感情はさらに繊細で友人、愛人、そして家族としての波長もある。
家族は性格が異なっていても波長の部分で他人より理解し得る、つまり波長が合うところが多い。つまり共同生活の時間を共にすることで、理解し合いながら波長を制御していることになるだろう。

このようにして相互の波長を共有することの重要性は相互の共生をどのように受け止めるかによって設定されるのだろうと思える。

私が嫌いであった芸術の世界がスペインに居住することでとても理解しやすくなったのは、実はガウディの研究によるものだけではない。その地域での生活によることの比重がとても大きいことに気がついた。

そのような環境で芸術や文化に触れ、それを理解するにはどのような感性が必要なのかと図る人がいるかもしれない。実はそんな必要もなく単にその地域にしばらく身を置くことで自然に変化するということに気がつく。
まるで「大地に種をまくとその地域の土地の養分で芽を出し、実になっていく」という比喩が適正なのだろうと思えるようになった。

スペインに来る前は、文化も習慣も異なり理解の範疇にはなかった。しかも言葉が理解できるわけでもなかった。そこで自分が植物の種のような気分でスペインの土地に馴染んできたと言えるだろう。
地中海の文化が世界の文化発祥の地域とされている。現在、自分がその地中海文化の中で育んできた知識と経験はもう一人の自分を作り出したような気にもなっている。
しかもポジティブ思考で、好奇心も旺盛、さらに嬉しいことにあれほど嫌いだった芸術の世界の面白さが自然に身についたような気分になっている。

理論的に物事を理解するのではなく、体で時間を体験することで生まれる芸術というのがあり、しかもそれぞれの感性によって個々の芸術性があるという理解ができるようになった。つまり生活そのものが芸術で、それに従って考えたり感じたりすることで「生活の形」を作り始めるのだと思えるようになった。
     
田中裕也氏プロフィール
 
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