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実測で見えたガウディデザイン バルセロナの陽光に魅せられて 最もガウディに近づいた建築家、田中裕也が綴る

イベロ人の穴居住宅にも似た採光と視界

ガウディは「建設は太陽や雨から逃れる目的がある。柱の元祖は木であり、その模倣は要素にまで至り葉が柱頭を成す。」と建設の基本特性を説明している。

カサ・ミラに何度か通うちに門番が理解してくれたのか、内部の間仕切りというより隔壁アーチの部分の実測をさせてくれた。
他に住宅への通路又は廊下などの実測を始めることもできた。
その実測データとセサール・マルティネールが発表した平面図と立面図との比較から、その相違をチェックし、さらに修正を加え、改めて立面図、断面図の制作もおこなった。
ガウディ当時の平面図では、ほとんどが曲線の間仕切りとなっているが実際には多角形に変えられていたことに気がつく。

また日を変えて他の階に住んでいた住民の家を尋ねることにした。
私の訪ねた住宅はカサ・ミラの隣にオリジナル雑貨屋を経営していたアマットという人。家に初めてお邪魔することができて、住宅内部の仕組みを観察することができた。

そこで気が付いたのは、立地条件からしても自然光の取り込みが難しいのに、自然光がどの部屋にも入るように計画され、とくに道路側の居室空間は明るいことである。
窓も不定形ではあるが、大きく明るいのが特徴で、しかし眩しくはないのである。
なぜだろうと思いながら暫く様子を見ているうちにあるヒントが得られた。
それまでにスケッチをしていたファサードで気が付いていたのは、大半の窓上部には大きなテラスの跳ね出しがあって、影を落としていること。
しかも開口部の外枠は全ての角が取れて、丸く仕上げている。
それが、より広い外部への視角を与えると同時に、通常よりもさらに内部を明るくしていることに気が付いたのである。
つまりベランダによる影によって、内部への直射日光を少くなくすることになるが、この細工によって外部の明るさをより広く取り入れることができるようになる。
まるで洞窟の中から外をみている、という気にもさせてくれるような窓の形ではある。しかしそれは個々の感性により、演出の解釈に相違もあるはずである。

洞窟というとどこの国にでもあるが、スペインの国にも洞窟は多い。
スペインの歴史の中で紀元前にイベロ人という先住民族がいたことは知られている。
彼等の住居はどのようなものか?
私の訪れた遺跡の中では、ハエン地方標高500mの盆地の中で隆起した土壌のカステジャ町にイベロ人の遺跡が残っている。
町自体は盆地の中でさらに200mほど隆起したような格好になっている。
遺跡は、盆地に向かって眺望の良いところにあり、しかも道路脇の山手側中腹に築かれている。
この穴居住宅の地理的特性からは、外敵からの保護手段でしかも盆地への視界が広がっているのが特徴である。しかもその穴居住宅の前にはテラスもありなかなか快適になっている。
今でこそ廃墟になっているが確かに人為的に掘られた痕跡を残している。

カサ・ミラの内部の実測では開口部の輪郭を計ることにした。

   
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