part1 費用編
どっちが安い、高い?
費用はいつ、誰に、どれくらい払うのか
■建築費や設計・監理料の支払い時期はこうなっている
住宅メーカーや工務店に建築を依頼すると、図表2にあるように、建築請負契約時、着工時、棟上げ時、竣工時の4回に分けて費用を支払うことになります。契約から着工までの期間が短いときには、契約時、棟上げ時、竣工時の3回として、それぞれ3分の1ずつを支払うといったケースもあるようです。
これに対して、建築家に設計・監理を依頼するときには、図表3にあるように、設計・監理の契約時、基本設計完了時、実施設計完了時、引渡し時の4回に分けて支払うケースが多いようです。ただ、建築家によっては契約をすませて基本設計に入るときに3分の1、実施設計終了時に3分の1、引渡し時に3分の1といったところもあります。
建築家に設計・監理を依頼して、その建築家と関係の深い工務店などに建築を依頼するときには、両者の組み合わせになります。図表4にあるように、基本的なパターンとしては、設計・監理の契約時に着手金として10%程度を支払い、次いで基本設計と実施設計の終了時に設計・監理料の30%ずつを支払い、その設計に基づいて建築請負契約を結んで、建築費の10%を支払い、着工時と棟上げ時に建築費の30%ずつを支払い、最後に竣工時に建築費と設計・監理料の30%ずつを支払うという形になります。
事前にいつ、どんなお金を支払うことになるのかを確認しておき、シッカリと準備しておくようにしたいところです。
図表2 住宅メーカー・工務店への建築費支払いの例
建築請負契約時 |
建築費の10% |
着工時 |
建築費の30% |
棟上げ時 |
建築費の30% |
竣工時 |
建築費の30% |
図表3 建築家への設計・監理料支払いの例
設計・監理契約時 |
設計・監理料の10% |
基本設計終了時 |
設計・監理料の30% |
実施設計終了時 |
設計・監理料の30% |
引渡し時 |
設計・監理料の30% |
図表4 建築家を通して工務店などで建ててもらうときの例
設計・監理契約時 |
設計・監理料の10% |
基本設計終了時 |
設計・監理料の30% |
実施設計終了時 |
設計・監理料の30% |
建築請負契約時 |
建築費の10% |
着工時 |
建築費の30% |
棟上げ時 |
建築費の30% |
竣工時 |
設計・監理料の30%+建築費の30% |
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