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part3 柔軟性編

どちらがわがままを聞いてくれる?
狭小地などへの適応力があるのはどっち?

 
■建築家を通しておけば設計変更も安心感が高まる

最後に注意しておきたいのが、工事が始まってからの設計変更や仕様変更への対応です。事前に十分に希望を伝えておけば、そもそも設計変更の必要はないはずですが、現場を見ると、また考えが変わってくることもあります。実際、住宅金融公庫の調査では、2割ほどの人が工事中の設計変更を経験しています。
業界では、「設計変更1回で最低10万円」ともいわれ、大幅な修正が必要な場合だと、何十万円、何百万円になってしまうことがあります。

そこで、大切なことは、現場の職人に直接話すのではなく、あくまでも責任者と話して、設計変更にいくらかかるのか見積りを出してもらい、文書で確認しておくことです。現場での口頭のやりとりだけでは、あとで法外な設計変更料を請求される可能性があります。住宅メーカーや工務店なら、営業担当者を通して確実に処理してもらうのがいいでしょうし、建築家に依頼している場合なら、建築家に見積りを見てもらった上でゴーサインを出すのが安心です。その意味でも、建築家に依頼しておくことのメリットは小さくありません。


図表1 工事中の設計変更の有無

工事中の設計変更の有無 (資料:住宅金融公庫『居住性調査報告書』)

   
 

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